去年、オクラを育てたプランター。

土を入れた時の重さが推定12キロという大型プランターを使ったので、簡単に動かすこともできず、面倒な片付けがますます面倒に。
とりあえず収穫が終わったオクラを引っこ抜いて、そのまま冬を超えました。
プランターの土をきちんと再利用するには長い工程がありますが、今回は、手間を減らしながら時短で土の再利用をしていきたいと思います。

ムリなく時短しながら、野菜づくりを長く楽しんでいきます
古い土を再生する手順
使い古した土を再利用できるように、作業していきたいと思います。
①雑草など土の表面をキレイにする
作業前の土は草がボーボー、落ち葉だらけ。

まずは草を抜いて、落ち葉も取り除きました。

見た目すっきり!
「このまま使ってもいいんじゃない?」と心の声が聞えたので、さらに手間をかけた方がいい理由を再確認してみました。
古い土は改良してから使った方がいい理由
- 土が細かくなって水はけや空気のとおりが悪くなっているから。
- 土が酸性になっているかもしれないから。
- 根っこなどの不要なゴミが混ざっているから。

やはり元気な美味しい野菜を育てるためには、草を抜くだけではだめですね
②土を乾かす
作業を続けます。プランターをひっくり返して、土をシートの上に広げます。
重いので、腰に十分気を付けながらエイ!としました。

たっぷり入ってました。鉢底石や雑草、根っこなどが見えます。
でも土が湿っているので、このまま2日間ほど干して乾かしてから、次の作業へ進むことにしました。

時短ポイント!【土を乾かしてから作業する】
土が湿っているとフルイが目詰まりして、思うように作業がすすみません。日数はかかっても土をしっかり乾かすことで、フルイ作業が楽々に!スイスイ進みます。
③根っこやゴミを取り除く
2日後の土。ずいぶん乾いたので、次の作業を進めます。

根っこや草などを取り除いていきます。

時短ポイント!【熊手でサクッと根っこを取る】
熊手を通すと根っこが絡んでくれて、簡単に取り除くことができます。セリアで見つけた熊手、おしゃれで使いやすいです。

サクサクとたっぷり取り除きました。
③フルイにかける
次はフルイにかけます。わたしにとっては一番めんどうな作業。
通常は、まず「目の粗いフルイ」で鉢底石や根っこなどの大きなものを取り除き、次に「目の細かいフルイ」で細かくなった土を取り除く、と言う2段階の流れになります。
でも「目の細かいフルイでも大きなものを取り除くことができるのでは?」という心の声。
2段階は止めて、こちらの「目の細かいフルイ」だけで作業をしていきます。
フルイをフルフル。

鉢底石は手で取り除いて袋の中へ。根っこなども取れる分は手で取り除きます。
細かい土が下へ落ちていきます。

フルイの中には、再利用する土が残ります。

下へ落ちた細かな土は、排水性や通気性がよくありません。
捨てるにも、こちらの地方では土をゴミとして出せないので、今回は、半分だけ再利用する土に混ぜて使うことにします。
残りの半分は、袋に入れて保管して、今後、市販の培養土を使う時などに少しずつ混ぜ込んで使おうと思います。


時短ポイント!【フルイは目の細かい物だけを使う】
今回のフルイ作業は、目の粗いものは使わず、目の細かいフルイだけにしました。
④土をよみがえらせる
次は、フルイが終わって残った土に、腐葉土と苦土石灰を混ぜ込んでいきます。

黒い土が腐葉土、白い粉が苦土石灰。
腐葉土は20%ほど入れます。落ち葉や枝などを発酵させたもので、役割は、水はけや空気のとおりを良くすること。そして、微生物を増やしてフカフカの土にしてくれます。
苦土石灰は袋の裏に書いてある「適量」をだいたいで入れました。苦土石灰の役割は、酸性に傾く土を弱酸性に戻し、植物が育ちやすい状態にしてくれます。
熊手やスコップでよく混ぜ合わせていきます。

混ぜ終わりました。

見た目も土らしくなりました。
でもアップでみると、細かな根っこがかなり残っています。


時短ポイント!【最後に残った細かな根っこは気にしない】
小さい根っこは気にせず、そのまま使います。
空袋に入れます。一袋と半分くらい、たっぷり出来上がりました。

もし、虫や菌などが心配な場合は、袋の口を縛ってそのまま1週間ほど天日干しして、殺菌作業をします。この土は、昨年、病気も虫もなく元気だったので、天日干しは省きます。

時短ポイント!【病害虫の心配がなさそうなら天日干しはカット】
この土は昨年、害虫も病気もなかったなので、天日干しは省きます。
苦土石灰を入れたの、このまま2週間ほど土を休ませれば、完成です。
再生した土で芽がでるか検証
2週間休ませたので、さっそく今回の土を使って、種まきしてみたいと思います。

DAISOで買ってきた「赤丸はつか大根」、ラデッシュです

小さなプランターに再生した土をいれて種をまき、最後にお水をたっぷり。

はつか大根は本来、4~7日で芽が出るそうですが、ちゃんと出てくるかな?

4日目、小さな芽が出てきました。

6日目、たくさん出てきました。

今回、時短で再生した土で、無事に芽が出ました。
今後は、育てる作物によっては市販の培養土を混ぜたり、連作などにも気を付けながら使っていこうと思います。

【今回のご紹介した5つの時短ポイント】
①土を乾かしてから作業する
②熊手でサクッと根っこを取る
③フルイは目の細かい物だけを使う
④最後に残った細かな根っこは気にしない
⑤病害虫の心配がなさそうなら天日干しはカット
時短でプランターの土を再利用したご紹介でした。
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