
初心者でも 手軽に野菜づくりを始められることが魅力のプランター菜園。
特に春になるといろんな苗や種が店頭に並び、野菜づくりを楽しめるシーズンが始まります。
ただ、野菜づくりを満喫するには、始める前のプランター選びも重要なポイントのひとつ。
わたしのように「あれもこれも育ててみたい!」と、深く考えずに、たくさん植えられそう、という理由だけで大きなプランターを買ってしまうと、あとで土を入れた時の重さにびっくり!
プランターをちょっと動かそうと思ってもビクともしない。台風が来たときは何とか必死で避難させるも、腰が危なかった・・・。
最後の栽培後の片付けはただでさえ億劫なのに、重たすぎてやる気になれず放置プレイ。
いろんな場面でとても後悔し、次のシーズンには、管理がしやすいようにプランターの重さも考えて、あれもこれもと欲張らずに自分にあったスタイルでプランター菜園を楽しもう、と心に誓いました。
この記事では、プランターに土を入れた時の重さの計算方法や、ぎっくり腰にならないプランターの運び方について、解説します。
自分が扱いやすいプランターのサイズを知って、ムリなくプランター菜園を楽しむヒントにしてくださいね!
土を入れたプランターの重さは何キロ?
今まではあまり考えたことのなかったプランターの重さ。土をいれると、どれくらいの重さになるのでしょうか?
下のような標準サイズのプランターを使って、計算してみたいと思います。

①プランターの容量を計算する
まずは容量を計算してみましょう。
容量を求める式は、容量 = 横 × 縦 × 深さ
先ほどの図の標準プランターの場合は、
標準プランターの容量 = 横65㎝×縦22㎝×深さ18..5㎝÷1000 = 26.4リットル
標準プランターの容量は、26.4リットル となります。
②必要な土の量を計算する
①で容量を求めましたが、実際に土を入れる場合は、ウォータースペースが必要だったり、上辺と下辺の長さが違ったりしているため、土の量は容器の容量の約60%と言われています。
必要な土の量 = 26.4×60%=15.8リットル
標準プランターに必要な土の量は、15.8リットル となります。
(園芸の土の専門店FOREXさんのサイトを参考にしました)
③プランターに土を入れた時の重さを計算する
一般的な園芸用の土の重さは、1リットルあたり400~600gと言われているので、こちらでは半分の500gとし、50%をかけて計算します。
プランターに土を入れた時の重さ = 15.8リットル×50% = 8kg
標準プランターに土を入れた時の重さは、8kg となります。
(タキイ苗種(株)さんのサイトを参考にしました)

標準サイズで8キロにもなるとは、少し驚きました。
土を入れたプランターの重さ(kg)=
プランターの横の長さ(cm)×縦の長さ(cm)×深さ(cm)÷1000×60%×50%
だいたいの重さになりますが、参考にしてくださいね!

ちなみに、私が重くて後悔したプランターは何キロだったのかな?
こちらがそのプランター。去年、確かオクラを育てた後、片付けもせずに放置していました。雑草や落ち葉が…。とりあえず、サイズをはかってみました。

横60cm、縦28cm、深さ24cmでした。横の長さは標準プランターより短いくらいですが、特に深さがあります。
先ほどの式に当てはめて、土を入れた後の重さを計算してみると、
横の長さ60cm×縦の長さ28㎝×深さ24㎝÷1000×60%×50% = 約12kg
12kg!やっぱりわたしには簡単に動かせる重さではなかったです。
ぎっくり腰にならないためのプランターの運び方

標準サイズのプランターでも重さ8kg。あらかじめ置き場を決めてから土を入れるのが理想ですが、そうは言っても計画どいおりにいかず、動かす必要が出てくる場合もあります。
そんな重いプランターを移動する際に、ぎっくり腰を予防しながら運ぶコツをご紹介します。
ぎっくり腰予防!重いプランターを運ぶときの3つのコツ
① 膝を曲げて腰を落とす
② プランターを体に近づけて運ぶ
③ まわりを整理しておく
順番に解説していきます。
① 膝を曲げて腰を落とす
膝を伸ばしたまま重いプランターを持ち上げようとすると、腰に大きな負担を与えてしまいます。必ず、膝を曲げて腰を落としてから、持ち上げるようにしましょう。
1.まずはプランターにできるだけ近づいて、足を開きます。
2.次に、膝を曲げて腰を落とします。
3.そして、プランターを両手で持ちます。
4.最後に、ゆっくりと立ち上がります。
② プランターを体に近づけて運ぶ
運ぶときにプランターが土などで汚れていると、体から離したまま運ぼうとしますが、これも腰に大きな負担がかかります。あらかじめ土を落とすなどして、できるだけプランターを体に近づけて運びましょう。

(出典:厚生労働省あんぜんプロジェクト)
③ まわりを整理しておく
新たに設置する場所や動線まわりをあらかじめ整理整頓しておき、つまづいたり転んだりすることなく、安全にスムーズに移動できるよう準備しておきましょう。

まとめ
この記事では、土を入れたプランターの重さの計算方法や、ぎっくり腰にならないプランターサイズの選び方・扱い方について解説しました。
プランター栽培を始める前に、自分が扱いやすいプランターサイズを知っておくこと、そして、深く根が張る野菜などの大きなプランターを使う場合は、なるべくあとで動かす必要がないように、あらかじめ置き場を見極めておくことが、長くプランター栽培を楽しむ秘訣と言えそうです。
ムリなく自分にあったペースで、野菜づくりを楽しんでいきたいですね!

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